新年が始まって1か月が経ち、気づけば2月、まだまだ寒い日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
特にこの季節は神経痛を抱える方にとって辛い時期かと思います。
寒さによって痛みが増すこともある神経痛。その中でもお尻から脚にかけての痛みを引き起こす坐骨神経痛について、冬本番を迎えるこれからの時期、注意すべきことについてお話しさせていただこうと思います。
坐骨神経痛とは?
まず坐骨神経痛とは、坐骨神経に沿ってお尻から脚の後面や外側にかけて起こる痛みの総称を指します。坐骨神経は腰の辺りから脚に伸びる神経で、この坐骨神経が何らかの原因で刺激されると痛みや痺れを起こします。
どのような症状?
お尻や脚の後面または外側に痛みやしびれが生じます。冷感、灼熱感などを感じることもあります。症状は脚一部のみに現れることもあれば、脚全体に現れることもあります。
原因は?
坐骨神経痛を引き起こす原因としては、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが例に挙げられますが、他にライフスタイルからの影響もあります。例えば、長時間座り続けたり、姿勢が悪かったり、精神的なストレスなども神経痛悪化を招くとみられます。
神経痛は年齢の経過に伴って起こりますが冬は身体のメンテナンスにより対策ができます。
予防のためにできることは?
寒さは筋肉の緊張を引き起こし、神経への圧迫を増加させることがあります。また、寒さで血液循環が悪化することで、ブラジキニンやセロトニンといったような疼痛物質による症状の悪化も考えられています。そのため、以下の点に特に注意していただければと思います。
① 身体を温める:暖かい服装を心がけ、腰回りを冷やさないようにしてください。入浴やシャワーも有効です。温めることで血液循環がよくなり症状軽減が期待できます。ただ、暖め過ぎは痛みが増すので要注意です。
② 定期的な運動:軽いストレッチやウォーキングで筋肉をほぐし、血行を促進させましょう。寒くて動くのが億劫になりますが、無理のない範囲で身体を動かす習慣をつけることが大切です。
③ 正しい姿勢:寒いと身体が縮こまり猫背になりがちですが悪い姿勢や長時間同じ姿勢でいることは神経痛を悪化させます。座る姿勢にも気をつけ適宜休憩を取りましょう。
④
良い睡眠を:睡眠時に身体が冷えることも原因の一つです。室温や寝具などに気を配り身体が冷えない環境を作りましょう。
最後に
寒い季節は特に体に負担がかかりやすいため、これらの予防策を日常生活に取り入れ、健康を維持することが重要です。症状等に関してご不安やご質問があれば遠慮なく薬局までご相談ください。
皆様が健やかな毎日をお過ごしいただけるよう願っております。
クローバー薬局元中野店 千川原
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