冬になり肌の乾燥で悩んでいる方はいないでしょうか。
まず乾燥肌とは具体的にどんな状態の肌なのか解説したいと思います。
*乾燥肌とは水分が不足した状態
乾燥肌は、肌の内部にある水分が失われて潤いがなくなった状態です。肌には、紫外線や異物の侵入を防ぎ、水分の蒸発を防止する天然のバリア機能が備わっています。バリア機能とは、肌表面の油分と水分のバランスを取り、水分を保持する機能です。
健康な肌は、皮脂やアミノ酸、尿素などの保湿因子によって潤いが保たれていますが乾燥肌には皮脂や保湿因子が不足しているため、水分を内部に保持できず、肌表面からの蒸発を抑えられません。乾燥肌は、肌のバリア機能が崩れることにより、カサカサや痒みという不快な症状が出てしまうのです。
乾燥肌になる原因としては以下のようなことが考えられます。
*年齢的な要因
*紫外線
*生活習慣の乱れ
*室内外の乾燥した空気
*間違ったスキンケア
今回はこの中からスキンケアに関すること、主に入浴法について解説したいと思います。
*乾燥肌を改善する正しい入浴法
お風呂で行っている乾燥肌ケアの習慣が、間違っている場合があります。間違った入浴方法を続けていると、乾燥肌がさらに悪化してしまうので、正しいポイントを知ることが重要です。
①ぬるめのお湯に短時間入る
長時間お湯に入っていると、皮膚表面の皮脂やセラミドが流失し、体内の水分が減少してしまいます。乾燥肌の方は、40℃以下のお湯で短時間の入浴を心掛けましょう。入浴時間は、15~20分がおすすめです。お湯の温度が42℃以上になると、肌のバリア機能が低下したり、「ヒスタミン」という痒みを起こす物質が分泌されたりするため、38~40℃程度の低めの温度を設定しましょう。
②刺激の少ない固形石鹸がおすすめ
ボディソープの成分は洗浄力が強く肌の皮脂を取り過ぎてしまう製品もありますのでどの製品を使用するのか選択が大切です。できれば刺激の少ない泡タイプのソープや無添加の固形石鹸を使用するのがおすすめです。無添加の固形石鹸は肌への刺激が少ないため、乾燥肌の改善に有効です。当店でも販売しているキューサイの無添加石鹸は特にお勧めです。
販売価格 240円
③身体を洗う時は優しく丁寧に
体を洗う時、石鹸を直接肌に擦り付けるようなことはせずに石鹸を良く泡立ててから、皮膚を強く擦らずにやさしく洗ってください。身体を洗う際、力を入れて擦ると、摩擦で表皮や角質層を傷付ける恐れがあります。手、もしくは、やわらかい素材のタオルなどで優しく身体を洗いましょう。硬いタオルを使わなくても、泡が汚れを吸着するので、洗い流せばきれいになります。
④入浴剤は低刺激の保湿成分入りのものを使う
保湿成分入りの入浴剤は、肌の潤いを保つ作用があり、乾燥肌の改善に有効です。
当店で購入できるドゥーエの入浴剤もおすすめです。
乾燥肌体質を改善するには、先ほど紹介した入浴法以外に
*食事でバランス良く必要な栄養素を摂ること
*適切な水分補給をすること
なども大切です。身体の内側からも外側からも乾燥肌を改善し、健康な肌を取り戻すために、日常の生活を見直しましょう。
エリム薬局手稲前田店
薬剤師:有坂
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