当薬局では毎年、68月にかけてチャドクガの幼虫である毛虫が原因の皮膚炎で来局される患者さんがいます。山や山林よりも公園や庭木で被害に会う方が多い印象です。チャドクガの幼虫(毛虫)は風で飛ぶほど小さな毒針毛を持っています。この幼虫に直接触れたり飛んできた毒針毛が皮膚に刺さると皮膚炎を起こします。

 

接触直後は無症状ですがピリピリと違和感を感じることもあります。さらに毒針毛に触れて数時間後、強いかゆみとともに赤いブツブツがあらわれます。症状は1~2日でさらに強くなることが多く、治るまでに2~3週間かかります。症状は腕や首といった露出部位に出ますが何気なく触ったりしているうちに体に広がることもあります。

 

発症の直後であれば患部を流水でよく洗ってください。赤みや腫れ、かゆみが出てきたら冷やす処置をとります。衣服にも付着している可能性があるので、そっと脱いで毛がついた衣類は粘着テープで除去し、一回の洗濯ではとりきれない可能性のあるため、他の洗濯物とは別々にわけて洗うことも大切です。50度以上のお湯で洗うかアイロンをかけるのも有効です(毒成分が熱に弱いため)。

 

毛虫皮膚炎に対応可能な市販薬もありますが、可能であればすみやかに皮膚科など医療機関を受診することをお勧めします。

医療機関では、ステロイド外用薬処方を行う処置が主となります。
かゆみが強く、患部をかきむしってしまう恐れがある場合は内服の抗アレルギー剤を併用することがあります。

 

予防法としては、まずはチャドクガの繁殖時期(56月、89月頃)はあまり肌の露出の多い服装をしないことが最も効果的です。
また、洗濯物は室内干しにする対策法も有効です。庭木の手入れは肌を露出せずに行ない、できればビニール製のカッパなどでしっかり防護することで毛虫から身を守りましょう。
毒針毛は風で飛ばされます。外干しの洗濯物や寝具、その他様々なものに付着すると間接的に皮膚に触れることになりますので要注意です。

エリム薬局手稲前田店 有坂