年末年始はついつい食事が乱れてしまいがちです。そのため、年末年始は痛風発作が多いといわれております。アルコールを沢山飲んだ方や、食べ過ぎてしまった方は特に注意が必要です。
痛風とは?
痛風とは、血液中に溶けている「尿酸」が増加することで起こる生活習慣病です。
この尿酸が増加していくと、血液に溶けなくなり、関節で塊になりくっついてしまいます。
尿酸の結晶が関節で固まると、関節で痛みを引き起こしてしまいます。
多くの場合、患部は腫れあがり、風ぐらいの軽い刺激でも激しい痛みを伴うため、「痛風」と呼ばれております。
こんな方は要注意!
①
アルコールをよく飲む方
アルコールは体内でつくられる尿酸の量を多くすると同時に、尿酸の排泄量も減らしてしまいます。また、お酒の種類に関わらず、アルコールは体内で分解される際に尿酸が作られるため、どのお酒も注意が必要です。
~アルコールの目安量(1日あたり)~
・日本酒1合
・ビール500ml
・ウイスキーダブル1杯(60ml)
~節酒のポイント~
・週に2回は休肝日を作る。
・水やウーロン茶などを添えて飲む。
・飲酒量の記録をつける。
②
プリン体の摂取量が多い方
うまみ成分であるプリン体ですが、過剰に摂取すると尿酸値を上昇させてしまいます。
高たんぱく質の食品(豚肉、牛肉、鶏肉、魚類など)はプリン体が多く含まれています。
コンビニ・テイクアウトをよく利用される方は、主菜料理の摂り過ぎは注意しましょう。
プリン体が少ない食品を加えて、主菜を減らすように心がけましょう。
~食事のポイント~
・野菜、海藻、きのこ類などを食事に加える。
・主菜料理は毎食1皿までにする。
・肉や魚のつまみを摂り過ぎない。
・脂っこいものは控える。
③
甘い物、清涼飲料水をよくとる方
甘味料として使われる果糖やキシリトールは尿酸値を上昇させることが報告されています。甘未飲料や果物ジュースは摂り過ぎに注意しましょう。
尿酸値が高いだけでは症状はなく、健康診断などで指摘されても放置されがちです。
しかし、そのまま放置しておくと、激しい痛みが出る事や、酷い場合は人工透析が必要になる可能性もあります。年末年始に食べ過ぎ・飲み過ぎてしまった方は、このような事態にならないためにも、生活習慣を再度見直してみてください。
元中野店 高畑
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